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高血圧と散歩

高血圧の方にとって、朝夕の散歩は高血圧症の改善にたいへん効果があります。

私たちの身体機能は、日中忙しく活動しているときと、夜眠っているときでは全く違っています。

日中は交感神経に支配されているので、心臓も血管も忙しく活動しますが、夜は心臓や血管の働きが抑えられ、睡眠中の血管もだんだんに細くなって、血流も日中の7割くらいに低下してしまいます。

高血圧の方が、明け方から起床時にかけて、心臓発作や脳卒中を起こすケースがありますが、これは夜から日中へかけての身体調整機能の切り替えが円滑に行われていないからです。

脳は覚醒していますが、心臓や血管は未だ睡眠中というラグが生じているので、脳が昼と同じように、「心臓よ、活発に活動しなさい」と命令を出しても、まだ半分眠っている状態にある血管の拡張と収縮がうまくいかず、心臓が無理に血液を送り込もうとして、血圧を過度に上昇させることになるからです。

高血圧症に対する散歩の有用性

朝の散歩は、休眠状態にある血管に適度な刺激を与え、血管の拡張と収縮を円滑にしてくれます。

また、室内のこもった空気よりも戸外の空気の方が新鮮で質が良く、爽快感を満喫できるという精神的な効果も見逃せないですね。

これとは反対に、夕方の散歩は就寝中に心臓や血管の機能が低下する前に、マイナスイオンがたくさん含まれている夕間暮れの新鮮な空気を十分に取り込んでおくことで、夜間に体内で酸欠状態が起こらないように備える目的で行います。

お年を召した方は、経年による血管の老化現象によって、末梢血管が詰まり、身体の隅々にまで血液が行き渡らなくなっていますので、手や足の先が冷えが気になり、なかなか寝付けないことがよくあります。

夕方の散歩は、適度に身体を疲労させ、血行を良くしてくれますので、満足がいく熟睡ができるようになりますよ。