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高血圧とストレス

ストレスという言葉にはマイナスイメージがつきもので、なかにはストレスをなくしてしまったら健康な生活が送れるのにと思っている方もいるのではないでしょうか。

でも、よりよい生活を望むからこそ、そこにストレスが生じる余地が出てくるのであり、私たちからストレスがなくなってしまったら、根気や意欲の源が絶たれてしまいます。

「人間は努力する限り迷うものだ」、ゲーテ「FAUST」メフィストに対する天上の主の言葉ですが、ストレスは私たちに、これからとるべき行動を練り直したり、過去の失敗に対する反省の機会を与えてくれます。

むしろ、問題なのは、ストレスを持ち続ける、ストレスに過敏になってしまうということではないでしょうか。

日々の生活で私たちは様々なストレスに曝され、反応を余儀なくされる機会も多く、問題解決に時間がかかる場合もあります。

高血圧症者はストレスと上手に付き合いましょう

ストレスの過剰により、精神状態がかく乱され、知らず知らずのうちに精神が緊張するとともに、交感神経が刺激されることで血管が過度の収縮をおこし、結果として血圧が上昇してしまいます。

ですから、血圧の高い人は、ストレスを感じても興奮したり刺激を受けたりしないような対処法をみつけましょう。

精神的な安定を持ち続ける方法、平常心を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか。

私は、座禅や武道で平常心を練る訓練をしています。

訓練を続けて力まずに丹田に力を入れることができるようになれば、腹筋や腸腰筋がかなり鍛えられている証拠です。

この程度になれば、血圧は多少高くてもお腹の感覚がスッキリして頭の重い感覚が薄れてきます。

また、ストレスは自分が接すること全てを、身近に感じてしまうことから生じてくるのだと思います。

息抜きをするにしても、狭い部屋の中でボォーとしているのではなく、戸外に出て、広々とした空や遠くの山々を眺めて、自然との一体感を感じてみましょう。

心が澄み渡り、ほんの些細なことに動揺したり興奮していた自分を見つめなおす機会になるでしょう。

ストレスを持ち続けることは、こと血圧のことばかりではなく、貴方の普段の生活においても決してよいことではありません。

また、ストレスをストレスと感じるか問題解決のための示唆と考えるかは貴方次第です。

周りの状況は普段のままで何も変わってはいません。

周りが何も変わっていないのに、自分だけ落ち込んだり興奮するのは、事情を感知しない第三者から見ると悲劇でもあり喜劇でもあります。

変化に対応できる能力を身につけ、それでも自分ではどうしようもできないものは平然と容れる度量をつけましょう。