「高血圧とタバコ」のページでは、高血圧とタバコに関する話題を取り扱っています。

高血圧とタバコ

タバコには、血管を過度に収縮させるニコチンや二酸化炭素、がん物質を含むタールなど様々な有害物質が含まれています。

タバコが麻薬であるのは明白ですが、現在の日本では取締りの対象となっていないので、毒物とされながらも公然と販売されており、幼稚園児でも父親の「タスポカード」なるパスポートを持っていれば簡単に入手できます。

20世紀後半に、アメリカの厚生省が「禁煙は緩慢な自殺行為である」であることを公表しましたが、タバコには肺がん、食道がん、心臓障害など、死亡率が高い病気との強い因果関係が認められています。

健康な人にさえ健康被害をあたえるタバコですから、高血圧症の人にいい影響を与えるはずはありません。

特に高血圧が原因で、冠状動脈の硬化現象が現れている場合は、即刻タバコをやめるべきです。

高血圧症でなくてもタバコは大敵です

タバコの害が叫ばれてから久しくたちましたが、タバコが「百害あって一利なし」ということを十分知っていながら、ニコチンに占領された脳はなかなかタバコの味を忘れることができません。

タバコを吸う人の7割が、禁煙に挑戦するそうですが、成功するのはそのうちのごくわずかだそうです。

それもそのはずですね、ニコチンは「毒物および劇物取締法」の別表1第19項に定められる毒物で、マリファナよりも依存度が高いといわれていますから、長期間何度も喫煙を繰り返し、身体に染み付いた悪しき生活習慣を改めるのはそう簡単なことではありません。

このタバコに含まれるニコチンは、私たちの交感神経に作用して血管を収縮させ、いっしょに吸引された一酸化炭素が赤血球とくっついてしまうため、体内が酸欠状態になってしまい、結果として血圧が押し上げられことになります。

長期の喫煙によって、これが何度も繰り返されると、動脈硬化が亢進して心筋梗塞などの原因となるわけです。

また、ニコチンや一酸化炭素は、フィルターを通して濾過された煙より、タバコから立ち昇る紫煙の方に多く含まれていますから、自分は喫煙しなくても、タバコを吸っている人が周囲にいたり、パチンコ店などタバコの煙が充満している場所の空気を吸うだけでも健康被害を被ることになります。

これを受動喫煙被害といいますが、世の中こぞって、タバコは「はた迷惑な嫌なやつ」との認識が浸透していますから、せめて、禁煙できない人は人に健康被害をあえないように注意しましょう。

まあ、その前に、自分の健康を優先してタバコをやめることが最優先ですが。